おはようございます。社会保険労務士の小川です。
有給休暇の取得義務化についてはこのブログでも何度か触れていますが、「そうは言っても、有給を取ってもらうとシフトが回らないんだよね…」という声が聞こえてきそうですよね。
既存の従業員さんという制約下で、なかなか新しい人材も集まらない…悩みは尽きませんが、留意していただくと良いポイントをいくつか挙げさせていただきます。
・既存の業務の見直し
業務は定期的な見直しが必要不可欠です。しかし、業務量は放置しておくとどんどん多くなっていきます。もちろん、利用者やその家族からの要望もあるのでしょうが、それが「過剰サービス」になっていないか精査することは非常に重要です。訪問介護などですと、「ペットの世話」などを行っていたなんてケースもあるようです。どうしてもこのようなサービスを提供したい場合は「外注化」も検討して良いかも知れません。業務の見直しは時間外労働の削減にも大きな効果が期待できます。
・業務の平準化
特定の従業員さんだけいつも忙しそうに動いている一方で、あまり業務に積極的に取り組んでいない従業員がいる。しかも、前者の人より後者の人の方が有給取得率が高いなんていう笑えない事例もあるようです。全ての従業員さんに公平に有給を取らせてあげる配慮が必要ですよね。「◯◯さん、最近疲れていない?、この日休んでいいよ」と声掛けをするのは重要です。また、後者の働かない従業員さんには面談の機会を設け、ヒアリングと指導の機会を設けることも必要です。
上記は一般的な方策です。各施設の置かれている状況は異なります。先ずは現状を分析し、問題点の洗い出しからですね。
小川事務所では介護施設の働きやすい職場環境作りのお手伝いをしております。ご相談はこちらからお願い致します。