こんにちは。社会保険労務士の小川です。
10連休も本日含め、あと3日ですね。と言っても本日もご出勤されておられる職員さんも多数おられるはずです。
管理者の方はもちろん、お休みされている方は次回、出勤された時に労いの言葉を忘れないようにしましょうね。その何気ない一言の有無が人間関係の良し悪しに地味に影響してきますよ。
さて、本日は介護施設のレクレーション行事について触れていきたいと思います。
先日こんなご相談がありました。ある時の私と施設の相談者さんからの相談です。
D施設長「おがわさん。最近、レクレーション業務が負担になっているという声が職員から上がってるんだよね。」
小川「レクリエーションですか?」
D「そうなんだよ。レクレーション」
小川「確かにレクレーションはサービスの業務ですからね」
D「ただ、利用者の心身の維持、職員や他の利用者さんとのコミュニケーション維持には有効なんだよね。だからやめられなくって」
小川「とは言え、それが負担になって、職員さんのストレスになっているようだと問題ですよね。」
D「そうなんだよ。それで悩んでて・・・。小川さんいいアイディアないかい?」
小川「まずなんですが、レクレーションを開催するのが目的と化してませんか?」
D「うーん、毎月1回開催することにはしているけど…」
小川「思い切って、開催しないという月を作ってはどうでしょうか?」
D「え?それはさすがに」
小川「例えば今月などは連休続きでシフト人員もぎりぎりですよね?この連休中は利用者さんのご家族も来所される方も多いのでは?」
D「たしかに多いね」
小川「ご家族との対話も立派なレクレーションの一環ですよ。今月などは『開催しない』というのでも良いと思いますよ」
D「うーん。なるほど」
小川「もうひとつ、レクレーションって担当者の方を決められているのですか?」
D施設長「そうですね。レクレーション係というのを決めて担当してもらってますね。」
小川 「担当固定制にしてしまうと、得てしてその方に全部丸投げとなってしまい、負担が一手に掛かってしまいますよね。」
D「うん。確かにそうなってるかも」
小川「ローテーションにするとか、細かな業務は分散させるとかした方が良いですね。また、利用者さんからどんなことをやって欲しいのか聞いた上で、会議でその中から職員さんに負担のかからないものを選んで決定するのが良いと思いますよ。」
D施設長 「分かりました。ちょっとだけやってみるよ」
小川「また試しながら、微調整を一緒にやって行きましょうね」
レクレーションだけでなく地域住民さんとの共催の行事などもあると思いますが、特定の職員さんだけに負担が行き、時間外労働や自宅に準備作業を持ち帰っていたなどということのないようにしたいですね。
時間外労働の削減目標を策定し、目標達成をすると、助成金が支給される可能性がありますよ。
給料を上げることはすぐには難しい介護施設でも時間外労働の削減など、職員さんの働きやすい職場環境の実現であれば、取り組むことの出来る課題は必ず発見し、解決することは可能です。
「働き方改革という言葉は聞いてはいるが、実際何から取り組んだら良いか分からないよ」という介護施設の施設長様、小川事務所までご相談ください。