こんばんは。社会保険労務士の小川です。
温かくなり、花粉症持ちの方には厳しい季節が本格化しますね。と言っている自分もここ数年花粉には苦しめらrています。今年は肌荒れですね。
さて、もうすぐ3月です。新年度が始まるまで1ヶ月少々となりましたが、働き方改革への対応などは進んでおられますでしょうか?
介護施設の運営をしておられる経営者の悩みは尽きないと思いますが、その上位のうちの一つは「収益の維持が難しい」という問題だと思います。
昨年から今年にかけて、従業員の大量離職に伴う施設の閉鎖が相次いでいます。
その中には社会福祉法人のような今までは考えられなかったところまで含まれるようになりました。
国による措置時代とは違い、介護保険制度になってからは、保険料収入と利用料だけで施設の運営をしていかなければなりません。
施設運営をされている施設長様はじめ、管理者層の皆様は日々、施設の中長期的な運営計画や従業員採用、利用者獲得への営業など様々な課題に奔走されており、本当に頭が下がる思いです。
その中でも自分は「ヒト」に関する課題解決のお手伝いをさせていただいているわけですが、介護業界で働いておられる方々とやり取りをしていると、改めて「利用者に対する思い」の深さに気付かされます。
「あれをやってあげたら、利用者が喜ぶのではないか…」その発想は非常に良いと思います。
でも、ちょっと待って下さい!
そのサービスは見合う料金の範囲内のものですか?
訪問介護などでペットの世話や家事手伝いなども介護職員がやっているなどの話も耳にします。
その時間を次の利用者様に割くことにより、職員さんの労働時間は削減することが出来ます。
どうしても、これらのサービスをやって欲しい利用者さんには別サービスである旨を伝え、料金がかかることを説明する勇気が必要だと思います。
これからの介護施設の経営安定化の鍵は徹底的な業務の見直しと保険外サービスの充実だと思っています。
そういう視点では他業種のスキルを持った方を採用するということも視野に入ってきますね。
社会福祉法人に代表されるような、「介護施設は利益を上げてはいけない」という時代はとうに終わっています。
利益を出すことは利用者ばかりでなく、そこで働く従業員さんの生活も安定化させ、必ず施設にとってプラスになります。
「何から手をつけたら分からない」という施設長様、まずはゆっくりお悩みをお聞かせ下さい。